白堊歌会の部屋 7855

白堊歌会RURUの作品展示


「白堊歌会RURU」2022(令和4年)12月作品

1:白堊歌会RURU :

2024/07/26 (Fri) 12:44:51

host:*.vectant.ne.jp
房ごとの
個々の実色づき
コムラサキ
枝垂れて庭に
秋の深まる
          吉田美雅子

ももづたふ
八十若先生
思い出す
県北訛りの
故郷の人見ゆ
          村谷 尚

怒れる
わかものが
眺める
年寄りに
戦後も齢七十七
          田川宏朗

おじいさん おばあさん元気でねと
園児たちのあいさつ
 エッ だれのこと
思わず会場を
見渡す
          青山すみれ

夜陰に眠る
杜の都
盛岡の朝は
北山の天辺から
明けていく
          山田武秋

見えないものが
見えるよう
病室の天井を眺め
未来を想像していた
心を研ぎ澄まし
          伊奈 裕

桃色のハーネス外し
サンタ服脱がせ
ひいらぎ飾りの首輪を取れば
犬の仔は
無防備なまろき躰となりにけり
          はま栗

爛漫の 人間将棋
甲冑姿の 藤井聡太
礼儀正しく バカ強い
舞鶴山も 春 染まる
町全体が 祝祭日
          瀧津泉

10月31日夕暮れ
一番星と三日月と
暮色に浮かぶ富士山を
独り占めする
ベランダの私     
          ろろちち

初冬の夜の天空に
暗赤色に浮かぶルナ
その左隅に、惑星ウラヌスがピカリと光って隠れた
442年ぶりの天空の神々のロマン
次は332年後に訪れるらしい
          だいてんち

  • 名前: E-mail(省略可):

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.