白堊歌会の部屋
「白堊歌会RURU」2025(令和7年)2月作品 - 白堊五行歌会
2025/02/26 (Wed) 23:36:14
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白堊歌会RURU 2025年2月
親子二代
同じ顧客の
プログラム
開発納入
奇縁なりき
村谷 尚
夜中に二度起き
これはタマラン
これが過活動膀胱というやつか
身に染みて感じた
加齢で縮む溜める能力
4代目事務局長(藤井則夫)
脳は観念論者
身体は唯物論者
食事のたび
メニューの好悪をめぐって
バトルを繰り広げる
山田武秋
冬空に
まっすぐ伸びる
メタセコイヤ
見上げれば
大輪の花火のよう
青山すみれ
毎年兄に新年の挨拶
今年はもう声が聞けない
淋しくてやるせない
天から「元気だせよ」の声
兄がいたから頑張れた
伊奈 裕
股関節手術は
土木工事
執刀医は土方(どかた)
職業に貴賎なし って
ホントだなぁ
田川宏朗
一高での古文の授業も
父の熱血指導も
何かはせむ
大河ドラマで目が覚めた
私の平安時代熱
瀧津泉
冬枯れの公園
「お座り!」の号令に
ビシッと居並ぶ犬たち
中にあたふた
私のビッケ
はま栗
寒椿
落ちて散らばる花びらは
ガザの瓦礫の血痕のごとし
束の間の停戦は
いつまで続くのやら
だいてんち
〇次回の締め切りは3月31日です。
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)12月作品 - 白堊五行歌会
2024/12/28 (Sat) 23:59:21
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白堊歌会RURU 2024年12月
「来い」ならば行く先自明で
来なければ それは片思い
行く先が揺れるなら すでに恋は卒業だ
「会い」が始まれば行き先は未知で良くすれ違う
愛が続くのは 希望への不断の擦り合わせ
47卒 藤井 則夫
中学で
ビニ本持参が
ヒーローの昭和
指の隙間より
女子もガチ見る
村谷 尚
現地人は
チープなペイで
ハードワーク
カロウシ
ジャパンは働き方後進国ネ
田川宏朗
フジバカマが残る関ヶ原
笹尾山から見下ろせば
丸見えの家康の最後陣地
老雄の胆力
アサギマダラが飛んでいる
瀧津泉
健康コマーシャル
購買欲そそる
見事な映像と話術
魅力的なうたい文句に
誘惑されそう
伊奈 裕
町内の
生ゴミバケツ
柿の皮でいっぱいに
あちこちの軒先が
吊し柿であふれる
青山すみれ
背広もネクタイも
Yシャツも
もう残りの人生分はある
体型さえ
変わらなければ
山田武秋
並木を彩る
冬もみじ
襟もと過ぎる冷風に
駆けゆく老体
息白し
だいてんち
犬の仔に
追われし鳩は
保育所の
イチョウの巨木の
奥に隠れぬ
はま栗
〇次回の締め切りは1月31日です
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)10月作品 - 白堊五行歌会
2024/10/18 (Fri) 15:01:21
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白堊歌会RURU 2024年10月
バズるかに
賭けるネットの
若き達
老いて勝てない
スピード、決断
村谷 尚
戦争が終わったぞ!
喜ぶ人を
憎んだ
かつての女学生は
わたしの母
田川宏朗
初めてのクリ拾い
イガイガの裂け目に見える
実を目掛け
怖さ恐れず穿る指
我が青春は懐かしき
4代目事務局長
久し振りの再会
兄の病状が厳しい
可愛がってもらった
愛しい思い出の日々
姪が二人の写真撮影
伊奈 裕
出し抜けに
鶴瓶来たる
白堊城
遇するは
ジェンダーレスの
応援団
だいてんち
夏の朝
車でゆけば
もくもくと
紫波町日詰の
入道雲
はま栗
連日の猛暑に
何も考えられず
過ぎていった夏の日々
一陣の涼風に
我にかえる
青山すみれ
大河の人気で
教養番組は軒並み
源氏物語のオンパレード
「垣間見る」を切り口に
古の恋の沼にハマる
山田武秋
10月2日夕暮れ
一番星と三日月と
暮色に浮かぶ富士山を
独り占めする
12階のベランダよ
ろろちち
〇次回の締め切りは11月30日です。
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)8月作品 - 白堊五行歌会
2024/08/12 (Mon) 11:44:26
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白堊歌会RURU 2024年8月
ビュビュビュビュー ピカピカッ! ガラガドッカーン ゴゴゴゴー ・・・・
いきなりやってきたゲリラ豪雨はテロリストだ
バンカラで気性が荒いこの俺に会いに来たのか
バカッタレーッ!
俺はもう爺ーさんでおとなしいんだ
だいてんち
高野連(こをやれん)
子弟はやれんよ海外へ
されど流れは麟太郎
甲子園狙うは移ろいて
時代はメジャーデビュー戦
4代目事務局長 (藤井 則夫)
下ネタパワーの
雅子部長っす
小四の
次男がちんこ
かりかりと
村谷 尚
キライ!
と言いながら
読みこんだ
本
手あか付くほどに
田川宏朗
自動車が空中を飛び
ロボットが町を歩き
お店は無人化
そんな時代がやってくるかも
危ぶまれる人間の存在
伊奈 裕
付近の人は注意!と
毎日のように
LINEが
届く
クマ出没情報
青山すみれ
帝王学を
学ばぬトランプ
帝王学を誤解した
石丸・斎藤兵庫県知事
政治家に夢は託せなくなった
山田武秋
イタリア映画の主人公
女たらしでチャーミング
クレジットで流れた音楽
懐かし気でカッコいい
昔大好きだったRストーンズ
瀧津泉
半世紀に渡って
憧れと喜びをくれた百貨店
閉店の日を明日に控えて
菓子折りもまばらな棚に
なお行列長し
はま栗
〇次回の締め切りは9月30日です。
白堊歌会の部屋の引っ越し - 白堊歌会RURU URL
2024/07/26 (Fri) 16:49:09
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旧白堊歌会室は投稿がサーバーにより無断削除されるので引っ越しました。白堊歌会RURU作品は2022年2月作品まで展示しています。それ以前の展示はURLをクリックしてください。
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)6月作品 - 白堊歌会RURU
2024/07/26 (Fri) 14:29:41
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歓迎! 4代目事務局長さん
同窓会
十年たてば一昔
とは云うけれど
寄せるように旅立ちし
3人の歴代名会長たちよ
4代目事務局長
アバターの
井桁ちゃんをば
コピーして
マイワールドで
初恋せばや
村谷 尚
母たちが
五月の空から
呼んだのか
九十四歳の叔母さんは
眠るように
田川宏朗
歩くのが遅くなり
つぎつぎ
追い越される
人と競わず
マイペース マイペース
伊奈 裕
5時間待って乗ったフジヤマ
高く高く高く上っていき
富士山とご対面 そして真っ逆さま
二度と乗らない でも乗って良かった
夫の年齢制限前の最後の休日
瀧津泉
夏近づきて
いちじくの
大き葉陰に
犬の仔
憩う
はま栗
宝くじより
当たる確率が高い
帯状疱疹
年々増える
診察券
青山すみれ
NHK大河ドラマ
「光る君へ」の道長役
柄本佑を観ながら
彼の父柄本明と過ごした
青春の日々の思い出に浸る
山田武秋
世の中は、カツカツカツとかしましい
推し活・就活・朝活・転活
オタ活・温活・眠活・美活
友活・婚活・妊活に保活
離活・独活・ソロ活ときて、はい終活
だいてんち
〇次回の締め切りは7月31日です。
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)4月作品 - 白堊歌会RURU
2024/07/26 (Fri) 14:19:07
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茎長き
クリスマスローズ
咲き初めて
春一番の
風がまつはる
吉田美雅子
無関心 って
わけじゃない
東京のひとは
測っているのさ
おたがいの間合いを
田川宏朗
昨夕も
いや、明日の夕も
寸分 違わぬ姿なのに
つい、カメラを向けてしまう
夕日に浮かぶ富士の雄姿よ
ろろちち
団地隣の公園
心にしみる河津桜
思わず
スマホ撮り
家に帰りにんまり
伊奈 裕
早朝と夜中に
振り分けて
なんとか仕事をこなす
日中はフルタイム
お昼寝時間
山田武秋
桜開花の便りと
在京白堊会会報が
届く
私の歌も祇面に
感謝!
青山すみれ
むさし野の
植えつけを待つ畠中を
突っ切って伸びる
丸い足跡
犬はどこまで行ったのか
はま栗
ありったけの若者を
ありったけの戦線にぶち込み
ありったけの市民を殺す
そんなのアンコールしないぞ・・・
と、積み重なる無数の頭蓋骨が暗―い目でつぶやく
だいてんち
春闘で
3万回答か
嘱託の吾
五年変わらず
月20万
村谷 尚
父母と見た桜
夫や息子と見た桜
愛犬と見た桜
いろいろなことを思い出す
私の64回目の春がゆく
瀧津泉
〇次回の締め切りは5月31日です
「白堊歌会RURU」2024(令和6年)2月作品 - 白堊歌会RURU
2024/07/26 (Fri) 14:17:29
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叔母逝きて
三月後に知る
叔父の死去
落葉渦まく
師走の夕べ
吉田美雅子
?生命は
置き換わるのか
情報に!
脳と仮想空間で生く
ナースM
村谷 尚
あと何回
年を越せるだろう
桜を
仰げるのだろう
きょう古稀
田川宏朗
津波が来る 逃げて!
住人の命を守ろうと
絶叫するアナウンサー
寒空をつんざき
胸に突き刺さる
伊奈 裕
もり上がり
風にそよぐ
雑草界
犬も猫も
足を踏み入れず
はま栗
NHK大河ドラマ
「光る君へ」始まる
小川達雄先生の
白堊歌会での「源氏物語」講座が
よみがえる
山田武秋
うちの
お雑煮の味が
やっとできた!
弟のはずんだ声が
届く
青山すみれ
息子夫婦が泊まる
数日前から忙しい
あちこち掃除
食材 コーヒー おかしの用意
帰ると ほっ
瀧津泉
厳寒の川沿いの道
枯れ林の間に
ちらりと覗く紅白の梅
季節の移ろいは
絶えることはない
だいてんち
〇次回の締め切りは3月31日です
「白堊歌会RURU」2023(令和5年)12月作品 - 白堊歌会RURU
2024/07/26 (Fri) 14:10:58
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朝ドラで
服部良一
登場す
蘇州夜曲で
通勤路行く
村谷 尚
まごついて
冷や汗の
初心者ふたり
介護する側
うける側
田川宏朗
芝桜の
返り花咲く
庭に居て
八歳と見る
スーパームーン
吉田美雅子
土砂降りのなか
肩に子犬をのっけて歩く
傘のない人
私も家に帰ろう
小さな友が待っている
瀧津泉
尊い命
平穏な日常
夢に満ちた未来
正義の名のもとに
すべてが壊れていく
伊奈 裕
どんぐり四段活用
どんぐらこっこ
どんぐりナ
どんぐる小僧は
どんぐれどん
はま栗
二人 三人 四人組
ランドセルは
色とりどり
十一月の夏日の
下校
青山すみれ
後期高齢者は
シュウカツより
トンカツ
元気で長生きしたければ
肉を食えということらしい
山田武秋
遅めのブランチ
のんびりベランダの掃除
ふと見上げると
昼下がりの空が
もう夕方の気配をまとっている
ろろちち
小春日の
山肌(やま)の風景
華に見ゆ
背中のぬくみ
いと心地よし
だいてんち
〇次回の締め切りは1月31日です。
2023年12月7-12日、第16回白堊藝術祭展示作品 - 白堊歌会RURU
2024/07/26 (Fri) 13:47:29
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2023年12月7-12日、第16回白堊藝術祭(盛岡一高OB在京会芸術祭、神田文房堂ギャラリ)展示作品
※野口田鶴子さんが宮沢賢治さんの作品とともに朗読されました。
※伊奈 裕さんの作品が抜けていましたので掲載しました。
私にとっては早朝の
午前九時半の散歩
日陰に
儚げな霜柱発見
指先でそっと触ってみる
ろろちち
流れるうろこ雲越しに
見上げた
中秋の名月
虚空を独り行く
月の健気
うつくしいもの
美しいことは
みんなで分かち合ってこそ
より美しく楽しくなる
アートする者の心映え
山田武秋
生垣の
紅き山茶花
散り終へて
目に沁みとほる
冬の満月
吉田美雅子
ナイヤガラ
東北の葡萄
香気高けれども
甘味強からず
野菜のようなるを愛す
山道を
拾わず素通り
できなくて
五色の柿の葉
柑子の実
はま栗
幸いを
父求めたか
Giovnniと
絶筆し賢治の
銀河へ旅立つ
村谷 尚
朝に夕に
空を見上げれば
心安らぐ
空はわたしのふるさと
星くずの子
青山すみれ
久し振りに旧友と
会えた喜びかみしめる
あっという間に別れ
多くの人と長い握手
心に刻む 最後の同期会
時よとまれ
いくら祈っても
容赦なく時は流れる
時を慈しみ尊び
一日一日心をこめる
伊奈 裕